ピュアクライマーのロードバイク日記

平地が超苦手なクライマーの日記です。トレーニング・レースレポート・機材紹介/インプレッション・日記など書きます。

高千穂対策練習10日目(ズイフト)

3月19日(火)

 

今日もズイフト

夜は用事があったので今日はいつもより時間早めにズイズイ♪

 

今週のスタートもズイフトから始まる。

最近、ついに実走に飽きてきたので少しヤバい雰囲気・・・

今週末に久しぶりにチーム練習に参加しようと思っているので体力を落とすわけにはいかない。

ローラー練習では筋力はつかないけど心肺機能を鍛えることは出来るのでそれだけでも頑張ってみる。

 

 

今日のレース 

 

MGCC RIDE & RACE (A)

マップはワトピア

コースはボルケーノクライムの横のフラットコースとなっている

レースの総距離は約30kmで、一周約10kmのコースを3周回る周回コース

ライド&レースという名だったので、レースなのかグループライドなのか分からなかったがこの時間帯に他のレースが開催されていなかったのでこれにエントリーしてみた。

Aクラスのみしかエントリーできなかったのもこれを選んだ理由の一つ。

たとえグループライドだったとしてもAクラスなので5倍以上出さなければ怒られないだろうと思ったのだ。

ただ、「レース」だった時はそれはそれで困る

距離がいつもより長い分、Aクラスに混ざってしまうと途中でたれて千切られる可能性が高い

先日のライドでは平均パワーはあまり高くなかったので少し不安だったけど、今の自分がどれだけ付いて行けるか試そうと思いそのまま出場することに決めた。

 

 

18時50分、レース開始

 

さっそく数名がアタックを仕掛かけてくると思い様子を見てみる。

 

しかし・・・シーン・・・

あれ?

誰もアタックしないどころか、パワーも200w前半くらいでAクラスにしては異常に低いペースで進んでいく

やっぱりこれってレースじゃない感じかな?と思ったその時!

 

1人のライダーが集団から飛び出していく。

それもなんと日本人

集団は誰も追う気がなさそうだったのでスルーしようかとも思ったが、このままこの集団にいても全く練習になりそうになかったので日本人を追う事にした。

一気に300w以上にまでペースを上げて追い上げる。

 

あっという間に追いついた。

集団とはすでに15秒差ほどのタイム差がついた。

やはり追う気はないみたい。

 

とりあえずゴールまではまだまだ長いので、日本人の後ろに引っ付いてしばらく両者の様子を見ることにした。

日本人の引きはまぁまぁな強度でだいたい250wくらい

休養日を数日挟んだせいだろうか。今日は脚の調子が良くてよく進む。

心拍も上がりすぎることは無く160~170程をキープ。

250wくらいじゃ何も起きない。

 

 

しばらく進んでいると集団とのタイム差は1分以上にまで広がった。

と、ここでチャットが入る。

英語もわからないし、このチャットが自分にあてたものなのか、そうでないのかもわからないので返信が出来ない。

この時の自分のワット数は250~270wくらい(5倍~5.4倍)だったので、もしかしたらペースを落とせ!と言われてるのかもしれない。(後で調べてみたらイベント作成者からのメッセージからだった)

頑張って英語を解読してみると「ゆっくり走ろう」という感じの文言だったので一旦ペースを落とすことにした。

しかし一緒に走っていた日本人は自分がちぎれたと思ったのか、よりいっそうペースを上げて走り去って行く。

この時、集団までは1分半ほどの差がついており合流するのも一苦労

集団のペースも遅いので脚を緩めてもなかなかタイム差が縮まらない

 

しばらくゆったり走っていると先頭の日本人とのタイム差が40秒にまで広がった。

そして後方はまだ1分の差がある

もしこの後、先頭に追い付くためには今すぐに追走を始めないとゴールまでに追いつけなくなる。

幸運なことに先頭はあんまりペースを上げていない。

だいたい3.5倍くらいで走っていたので追いつこうと思ったら追いつけるペース

 

これ以上脚を緩めていると全く練習にならないしなぁ・・と思い少しペースを上げてみることにした。

一応Aクラスのライドなんだから5倍までだったら出しても良いだろう!と勝手に解釈して4.5倍~5倍で追走を始める。

 

しばらく追走していると先頭の日本人とのタイム差は20秒にまで縮まった。

するとチャットでイベント作成者から「GOGOGO!」というメッセージが。

今思い返してみるとグループ全体にあてたメッセージだったのかもしれない。

行っていいのか!?と思ったが、GO!と言われたらもう行くしかない!(笑)

 

という事で、全力で先頭を追う

パワー300w前半PWR約6倍

それに比べて先頭の人は相変わらず3倍~4倍くらいで走っている。

いくら体重が軽くて平地が苦手でも、このパワー差があるとあっという間に追いつけた。

そしてそのまま先頭の日本人をパス

追い抜かれた後も自分に付いてくることは無く同じペースでずっと回し続けていたのであっという間にタイム差が広がっていく。

 

こうなると追走はもう誰もいない。

集団はとは1分以上の差があるし、逃げも自分ひとりだけ。

残りの距離は13kmほどでまだゴールまでは長いが一定ペースで落ち着いて走って行けばそのまま逃げ切り勝利は間違いない。

もし追走が居たとしても、今日は調子も良いので250w5倍くらいで走っていればまず追いつかれないだろう。

実は今までズイフトのレースでは逃げ切り勝利&1位になった事は一度もないので、少しウキウキしている。

初の逃げ切り勝利なるか!?

 

 

と、思っていたのだが・・・

 

異常に気付いたのは残り11km地点

よく見てみるとさっきパスした日本人が集団に吸収されている!!

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さすがに吸収されるのが早すぎる。

日本人の追走を警戒してPWRを見ていたが、自分にちぎられた後も常に3.5~4倍ほどで走っていたのでそこまでペースが落ちたわけではない。

そうなると残る可能性はただ一つ。

 

≪集団のペースが上がっている≫

 

 

後方集団のタイム差をよく見てみるといつの間にか50秒差にまで詰められている

集団の追走は全くの想定外で、後方の日本人とのタイム差だけ見ていたので集団とのタイム差は見ていなかった。。。

油断していたのでペースアップに気付かなかった・・・

 

焦って自分もペースを上げる。

既に20km以上一人で逃げ続けているのでかなり疲労があるが何とか280wくらいまではペースアップできた。

 

残り約10km

心拍も180くらいに上がっていてこのペースで最後まで走り切れる自信はなかったが、ここで追いつかれてしまっては今までの努力が無駄になるのでとにかく必死に逃げるしかない。

今出来ることは、集団のペースが落ちるのを願いながら全力で走るのみ!

 

しかし現実はそう甘くないようだ。

残り10km地点を通過すると集団のペースはますます上がってきた。

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※写真を撮るために脚を緩めているのでパワーが低めになっています。

集団とのタイム差はあっという間に23秒にまで縮まった。

たった4km30秒程縮められたという計算になる。

自分もさすがに疲れてきて200w中盤くらいにまでペースが落ちてしまった。

しかし、それでも決して遅くないペースだと思うが・・・このタイムの縮まり方はなんだ?

ここで「こいつら完全に計画的犯行だな」と実感する。

 

そして残り5.3km地点

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ついにタイム差は10秒弱にまで縮まった。

残り5kmで10秒のタイム差・・・逃げ切り勝利は絶望的

それでも最後まで必死に逃げまくるそれが逃げの使命

 

 

残り4.7km地点

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ついに右上の地図上に後方集団の影が見えた。

タイム差もいよいよ10秒を切って、もう完全にロックオン状態

 

 

ロックオンされて200mほど走るとちょっとしたアップダウンが待ち受けていた。

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集団の全景が見えた。

この坂で集団がバラバラになっているのがわかる。

集団が小さくなれば小さくなるほど上位に入れる可能性は高くなるのでこちらとしてはラッキー♪

 

小さい丘を登ると、一旦海の上を渡るために橋を通る。

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後方を確認すると集団がものすごいスピードで迫ってきていた。

こ、怖えぇぇぇ!!!

 

 

橋を渡ると、またアップダウン区間へ突入

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最後の最後まで悪あがきをしてやろうと思い、頑張ってパワーを振り絞る。

この時は既に、さっきのオーバーペースがたたって疲労困憊の状態

頑張っても250wほどしか出せなかった(^_^;)

 

そして、スタートから26.6km・残り3.5km地点でついに集団に吸収

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あ、この光景ツールドフランスで見たことがある!(笑)

ゴール直前で集団につかまる選手はこういう気持ちなのかー・・と思いながら吸収されていった(笑)

集団の完璧すぎるシナリオ通りの展開に驚いた。。。

 

 

しかし!

まだレースをあきらめたわけではない!!!

残りはたったの3km

27kmも頑張ったのにこんなところで諦めてたまるか!

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ペースが上がりきった集団に必死に付いて行く。

パワーは327w(6.5倍)出ており、他の人のパワーを見ても5倍以上出している人が多い。

そんな高強度を出しているのならみんなも限界なはず。

ならばあとは気持ちだ!

気持ちが劣れば負けるし、勝っていれば勝てる。

負けてたまるかよ。

 

そして残り2km地点を通過

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集団は小さくなり、残りは14人

ここからゴール前にかけてどれだけの人を落とせるかが順位を上げるカギとなる

 

そして残り1km地点

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1人ドロップして13人になった。

10位以内には入りたい!あと3人落ちてくれ!(笑)

 

残り500m!

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ここで先頭の数人がロングスプリントを開始!

集団に付いて行くので精一杯だったかずしんはもちろん反応できるはずもない。

だが、集団最後方でゴールする気もない!

ロングスプリントで落ちてきた人たちを最後の追い上げで抜く作戦で、いつも通り250m手前からスプリントをすることにした。

 

 

スプリントをしようと準備していると、ライドリーダーからのメッセージが。

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「do u want to kill me?」

日本語訳すると「(あなたは)私を殺したいのですか?」だと思う・・・

 

ギャグっぽいメッセージをぶち込んできて力が抜けた(笑)

そんなことをしているうちに残り250mになったので気を取り直してスプリントを開始!

 

一気に追い抜きにかかる

そしてそのままゴール!!!

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下のグラフを見てもわかるようにラスト3km超頑張った!

もうちょっと真っ赤にしたかったけど、まぁ27km逃げたあとなので今回は上出来だと思う。

 

 

さて、気になる順位はというと・・・  

42人中/5位

という成績でした。

 

最後のスプリントで2人抜くことに成功したので、予想していた順位よりも良い順位を獲得することが出来た。

前半は自分のペースで走ることが出来て調子も良かったけど、後半になって焦ってしまいペースが乱れたのが反省点かなと思う。

あとは集団が追いついてこないと勝手に予想して油断していたので、それが無ければもしかしたら逃げられたかも・・・いや、無いな(笑)

今日のレースは完全に集団のシナリオ通りに進んでしまったので次回からはもっとかき乱していきたいと思った。

それよりもまずは英語を読めるようにならないといけないかも・・・さすがにメッセージが来てもガン無視なのは気が引ける。

外国の方とコミュニケーションをとる良い方法を知っている人がいれば教えてください。

 

 

今日のトレーニング内容

 

5秒間の最大パワーは526wとかなり低め

30km走った後のスプリントはさすがにきつかった・・・

もっとスプリント能力を身に着けないとレースではゴールスプリントで負けてしまう。

 

20分の最大パワーは265w(5.3倍)で、レース全体での平均パワーも250w(5倍)だったので本調子には程遠い。

ただ、今回は45分という(いつもよりは)長丁場のレースだったので低く出てしまうのは仕方ないかもしれない。

高千穂のタイムは36~37分なので、45分平均280wくらい出せるようになれば表彰台も狙えると思う。

 

TSS75といつもの倍近い強度になった。

本来なら毎日このくらいの強度で走った方が良いんだろうけど、体力的にも精神的にもなかなかキツイ(笑)

練習嫌いのかずしんからすると今日はかなり頑張った方なのです。

これからはTSS70超えを目指して練習頑張ります。

 

 

走行距離・34.2km

獲得高度・189m

移動時間・51:53

平均パワー・221w

平均速度・39.6km

カロリー・668cal

 

 

 

では、また!