ピュアクライマーのロードバイク日記

平地が超苦手なクライマーの日記です。トレーニング・レースレポート・機材紹介/インプレッション・日記など書きます。

激安ロードバイク「ART A660 ELITE」商品紹介&インプレッション!後編

 

前回からの続きです。ご覧になってない方は前編からご覧ください。

pure-climber-kazushin.hatenablog.com

 

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ロードバイクA660【2018NEW クラリス搭載】【手組み立てMade in japan】

 

 

さて、前回は自転車のスペック、そして到着から組み立てまでの説明をしてきました。

今回は実際に乗ってみてのインプレッションをしていこうと思います。

 



登坂性能

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登りは良くはないが悪くもない


登り性能ははっきり言うと良くはないです。

登りでは自転車の重量がカギとなってきます。100g違うだけで走りが全く変わってきます。
この自転車はそこそこ重量がありますからこれで登りが良かったら逆に恐ろしいです。
ただ、ロードバイクで一番大事なのは重量でもなく、パーツの性能ではなく、乗り手自身です。

そして、その乗り手のポテンシャルを極限まで引き出すのがポジション(フォーム)です。
ロードバイククロスバイクではスピード域は10km違いますが登りでも同じです。
9kgのクロスバイクと10.6kgのこのロードバイク、基本的には登りは軽さが正義なので1.6kg軽量なクロスバイクが速いと思われるでしょう。
でも実際はそうではありません。(※個人差はあります)
クロスバイクよりロードバイクのほうがポジション調整が幅広くできて、より自分の体に合わせたポジションに合わせることができます。
基本的にロードバイクのほうが前傾姿勢になって、こんなきつい姿勢で乗ると普通はきついのでは?と思われるかもしれませんが、これが速さを極めた人力最速の乗り物の乗り方です。
いざ乗ってみると不思議なほどにスルスルと進みます。これがママチャリでもクロスバイクでも味わえないロードバイクの魅力でしょう。
ですので「重量があるから遅い」とは決めつけられません。
実際、僕はこの自転車で熊本県で一番きつい山といわれている標高1000m以上・平均斜度10%の「二本杉峠」も制覇しましたし、かなり速いタイムで登っていました。
それもこの自転車、登り性能は「良くはない」と言いましたが思っていたよりも「悪くない」です。
もちろんカーボン製の軽量フレームで組んだバイクと比べると天と地ほどの差がありますがこの値段でこの性能なら満足できると思います。
ホイールをアップチャージしていたのも登り性能が悪くなかった理由の一つかと思います。
最低限の重量と性能は兼ね備えていますのでポジションさえしっかり出せていれば山岳でも十分に使える自転車といえるでしょう。

 

 



平地巡行・平地スプリント性能

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平地性能はGOOD!これぞアルミバイクの真骨頂


この自転車のデメリットの一つはその重さですが、平地になるとそれがメリットになってきます。
登りでは重力の影響で重ければ重いほど下方向に引っ張られる力が働きますが、平地では重力は関係ありません。

むしろ平地での一番の敵は風ですので重い自転車のほうが風の影響を受けにくいです。

また、重量があったほうがスピードが落ちにくい特徴もあります。軽いフレームだと風の影響をもろに受けますし、それによって減速も激しいです。

その点ではA660が一歩有利といえます。

それは巡行時でもスプリントでも同じことが言えますのでスピードが上がるまでは力を使いますが一度スピードが上がると巡行は楽になり最高速はより上がるでしょう。 

アルミ製ということもあり剛性が超高いので踏みまくってもしならず力がすべて地面に伝わっている感覚があります。

実際に今使っているフルカーボン製のスクルトゥーラ5000とくらべても高速域での伸びがA660のほうが上でした。

この自転車がカーボン製の自転車に勝る数少ないのポイントの一つです。(ただしエントリーグレードのカーボンに限る)

 

 

 

剛性・反応性

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剛性・耐久性ともに最上級クラス!激厚アルミバイクの最大の利点

 

先ほども話しましたが剛性は超高いです。

アルミバイクなうえに、耐久性を上げるためにフレームの厚みもあるのでますます硬くなっています。柔らかさのかけらもありません。

ただ、フォークはクロモリなのでハンドルへの振動は多少軽減されていると思います。

安いロードバイククロスバイクはフォークもアルミで作ってあることが多いのでわざわざクロモリにしているのは好印象です。

限られた値段と材料の中で、こだわりを持って作っていることが伺えます。

 

そして、剛性が高いという事はもちろん反応性も高いです。

踏んだら踏んだ分だけ進んでいきます。

ある程度の脚力が無いと「進みにくい、疲れる」と感じるかもしれませんが、僕は思ったより疲れは感じなかったです。

この自転車についてくるホイールはもともと柔いですし、アップチャージしたシマノホイールもどちらかというと柔めのホイールなので、硬いフレーム+柔いホイールという組み合わせでバランスが良くなって脚への負担が軽減されていたのが理由かもしれません。

 

 

 

耐久性

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ロードバイクのなかでも最高峰の耐久性を誇る

耐久性も十分すぎるほどあります。ロードバイクとしては過剰です(笑)

僕はこのバイクを買ってから半年後くらいにビンディングペダルにしました。

自転車乗りならあるあるだと思いますが、ビンディングを付けてまだ慣れてないうちは立ちごけをします。僕も慣れるまでの半年ほどの間に何度か立ちごけをしました。

ある日、立ちごけをした時に運悪く隣に縁石があってシートステイを縁石にがっつり当ててしまった時があります。

こけた瞬間、ガリガリっという音を聞いたときは時は「あ、終わったな」と思ったのですが・・・あの細いシートステイに全体重が乗ったにもかかわらず、わずかに傷がついただけでダメージはほぼなしでした。

カーボンや軽量アルミなら完全に一発KOの状態です。

もちろんブレーキやディレイラーなどは一般的なシマノ製品と変わりませんのでそこに当たると壊れる可能性はあります。

しかしフレームの耐久性は一般的なロードバイクよりも高いと思います。

ただ、錆などには弱いので(特にクロモリ素材のフォーク部分)濡らさない、濡れたらすぐに拭く、定期的に注油とグリスアップというメンテナンスは必要です。

 

 

 

まとめ

さて、今回は激安ロードバイクA660について紹介しましたがいかがだったでしょうか?

 

僕や僕の周りの人が経験したことなので自信をもって言えますが、初めてのロードバイクだったり、初めてのビンディングだったりするとほぼ100%の確率で一度は立ちごけします。

その時に高級カーボンだったら一発で割れますよね。最悪です。

なのでこのロードバイクは初めてのロードバイクにはぴったりだと思います。

慣れてからもっと高級な自転車にステップアップするほうが、自分にとっても自転車にとっても良いでしょう。

 
あと、こんなのロードバイクと呼べない!とおっしゃる方がいるかもしれませんが、僕はこの自転車はロードバイクの定義は十分満たしていると思います。
もちろんレースなどに出れないママチャリにドロップハンドルを付けたようなものは例外と思っていますが、僕の今の基準ではコンポがクラリス以上(ターニーはグレー)で12kgを切っていればロードバイクと呼んでいいと思っています。
※もともとロードバイクは「競技車両」でスピードを出すためだけに作られた自転車なので最低限の軽量化と走行性能は必要だと思っています。

自転車は自由なスポーツです。
レースでは速ければどんな自転車に乗っていてもカッコいいですし、サイクリングなどでは楽しめれば勝ちです。
このA660のようなネットの安物ロードバイクを買うと馬鹿にされるとか、白い目で見られるだとか言う人がいますが言ってることは間違いではありません。
あくまで趣味、それもかなり高級な部類の趣味なので自分の機材を自慢したい人もいます。僕の周りにはそういう人はいませんが人の自転車が安物だからと言って馬鹿にする人もたまーーーにいるようです。
ただ、そういう人には言わせておけばいいでしょう(笑)
もちろん中には精度の悪い不良品や走ってて危ないような粗悪品がありますので「そのようなものを買わないほうがいいよ」というアドバイスをされる方もいらっしゃいます。
それはごもっともな意見で粗悪品は時に周りの人にも迷惑をかけることがあるので気を付けたほうがいいです。
そして値段が安ければ安いほど粗悪品に当たる確率は高くなります。(特にネット通販)
このA660も例外ではないと思います。
どんな大手メーカーでもミスがありますので時には状態の悪いものが届いたりするでしょう。
ただ、その時はしっかりとお店に連絡し返品や対応をしていただきましょう。
ほかのお店の自転車はわかりませんが、この自転車は実際に乗っていたのでわかります。精度的にも十分で普通に使用するにあたっては全く問題ありません。

もちろん50万を超えるものと比べるといくらか劣るかもしれませんが許容範囲内の精度です。
そういった点からも、このお店の自転車はお勧めです。
自転車は楽しむことが大事なのです。そして自転車は楽しいです。
5万、6万という値段は決して安いものではありませんが、「ロードバイクに興味がある」「ロードバイクに乗ってみたい!」という方にぜひ買っていただきたい一台です。

僕の自転車人生もここからスタートして今に至ります。

自分と同じように、ここからスタートして自転車を楽しめる人が増えれば良いなと思っています。

質問や感想などあればコメントいただけると嬉しいです。

 

 

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では、また!