ママチャリのチェーン交換
こんにちは、かずしんです。
今日はママチャリのチェーン交換の方法について説明していきます。
最近はスポーツバイクに乗る方が多くなってきましたが、いまでも多くの高校でスポーツバイクは禁止されていますし、買い物や近場に行くためだとスポーツバイクは必要ないので今でも多くの人がシティサイクルや婦人用自転車を利用していると思います。
それも、スポーツバイクのように室内に入れて保管する人もほとんどいないと思うので基本的には雨ざらしです。
そうなると至る所がサビてしまい走りに大きな影響が出てきます。
その中でも一番走りに影響が出るのがチェーンです。
チェーンは抵抗の大きい駆動部品ですのでタイヤの摩擦抵抗と同じか、それ以上に走りに関係してきます。
特にサビてたりするとなおさらです。
なのでチェーンとタイヤだけは定期的に交換することをおススメします。
かと言って、自転車屋さんでするとチェーン交換だけでもチェーン代金と工賃を合わせて2000円~3000円ほどします。
タイヤ・チューブ交換も併せると店によっては1万円を超えてしまうでしょう。
安いママチャリにそこまでお金かけるはバカバカしいと思う人が大半だと思いますが、かと言ってわざわざ新しい自転車を買うのも勿体ない・・・
そのような方はぜひ自分で整備することをおススメします。
自転車屋の料金は半分は工賃の料金なので自分で整備することによって通常の価格の半分で済みます。
たかが数千円の節約と思われるかもしませんがそれが毎年積み重なっていくと・・・バカにできない金額になります。
他にも、自分で整備するという事のメリットがあります。
出先でトラブルになった時にすぐに対処できるという点です。
自転車のトラブルはパーツが壊れない限りは数分で治せる簡単なものばかりです。(チェーン落ちやブレーキの調整など)
簡単な整備でも出来るようになっていればわざわざ自転車屋さんを探してそこまで歩いていくこともなく、その場で調整してそのまま使用することが出来ます。
という事で、今回はチェーン交換についてご説明したいと思います。
今回使用する自転車はこちら
ホームセンターで1万円ほどで購入したかずしん号です。(名前がダサイ)
かずしんは練習やレースなどの時と、自転車屋に行く時くらいしかロードバイクには乗らないのでそれ以外の通勤や近場の買い物はすべてこのかずしん号で移動しています。
基本性能
フレームサイズ・不明
変速数・シングルスピード
タイヤサイズ・26インチ
タイヤ太さ・37c
ライト・ダイナモ式(スピード出し過ぎで壊れてる)
かご・有り
出身地・中国
タイヤサイズは26インチで700cよりは小さいながらも一回スピードにのればどんどん進んでくれます。
また、37cという極太タイヤのおかげで乗り心地は抜群!対パンク性能も高く、どんな路面とも相性抜群です。これだったらパリルーベの石畳も走れそう!!!(空気圧低いから一瞬でパンクする予感)
フレームサイズは不明ですが、女性でも乗りやすい超スローピングフレームになっておりおそらく120cmくらいの女性でも楽に乗れるでしょう。
ライトは安い自転車によくあるダイナモ式で夜間に点灯させると爆音とともにタイヤとの抵抗も増し脚が削られます。
抵抗増加の割にあんまり明るくありませんが、負荷付き練習にはピッタリでしょう。
ちなみにかずしんはこの自転車で30km以上は出すのでおそらく夜間にライトを点灯しながら爆走した結果、配線がショートしてしまいました。爆音が無くなって残念!
そしてこの自転車の一番のメリットであるカゴ!
大きすぎて自転車の見た目を崩すことなく、かと言って小さすぎて荷物が乗らなくなる事もないという絶妙な大きさになっています。
また出身国は(おそらく)中国!!!
この自転車を1万円以内で作るとは・・・すごいとしか言いようがありません。さすが中国!精度もこの値段にしては良いと思います。
ちょっとふざけました紹介をしてみましたがとりあえず良い自転車です。
という事で、さっそくチェーン交換に取り掛かりましょう。
まずは工具やパーツを準備します。
今回使用するチェーンはこちら
KMC HV410 シングルスピードチェーン
アマゾンページへ↓
amazon KMC 1スピード用チェーン HV410 シルバー 864円
アマゾンで864円でした。
うちのかずしん号は変速機のついていないシングルギアの自転車なので1スピード用チェーンを購入しました。
最近よく見かける内装変速の場合もこちらで大丈夫だと思います。
外装変速機が付いているママチャリはその変速数に合ったチェーンを探してください。だいたいママチャリだと6段変速が多いと思います。
用意する道具はこちら
・15mmレンチ(左にある四角いものは14mmアダプター)
・チェーンカッター
・ラジオペンチ
・8mm~10mmレンチ
・プラスドライバー
基本的にこの道具さえあれば大丈夫です。
では、作業に入りましょう。
まずは自転車のチェーンカバーを外していきます。
前の3本のねじを外していきます。
(写真にはありませんが下側にもう一本あります)
後ろ側も同じようにねじを外していきます。
と、ここでトラブル発生!
後ろ側の下ネジが錆で固着してなめてしまいました。
なめないように気を付けて外していたのですがかなり固着していたのでかなり難しかったです。
どうにかして外さないとチェーン交換が出来ないので試行錯誤すること10分・・・
潤滑剤を吹いて、ハンマーでたたいて、マイナスドライバーをねじ込み、やっととれました。
あぁ、取れてよかった。。。
これからの作業は自転車をひっくり返したほうがやりやすいので反対向きにひっくり返します。
ボルト類をすべて外すと結合部が無くなるのでカバーを取ることが出来ます。
カバーが取れました。
かれこれ3年以上使ってきましたが予想していたよりは汚れてなかったです。
せっかく新しいチェーンをつけるのでチェーンリングを掃除していきます。
ピカピカになぁ~れ★☆★☆
せっかくなのでハブにも潤滑剤をしっかりと塗っておきましょう。
ちなみに今回切れたチェーンがこちら
完全にへし折れてます。
サビていたというのもありますが、いつも全力で漕いでいたので負荷も普通の人の何倍もかかっていたはず・・・よく頑張ってくれました。
昔からチェーンを変えようと思っていたのですがなかなかやる気が起きずにそのまま放置してしまい、今回このような結果になってしまいました。
ロードバイクだったらすぐに交換するのに・・・笑
やっぱり少しくらいめんどくさくてもチェーン交換は定期的にしないといけないですね。←当たり前
さて、作業に戻ります。
チェーンカバーを外したらチェーン引きを調整するためにサイドのナットを緩めていきます。
ここは最後まで外さなくても大丈夫です。
ホイールが前後に動くくらい緩めれば完了!
ここで忘れてはいけない作業が後輪ブレーキの固定を緩める事です。
後輪はドラムブレーキになっていると思いますが、ドラムブレーキ&ワイヤーを通すための土台がチェーンステイに固定してあるのでそこのボルトも緩めないとチェーン引きをフリーにさせることはできません。
見落とすことがあるのでご注意を。
全てのボルトを緩め、ホイールが自由に動くようになったらチェーン引きも緩めていきます。
チェーンが切れるまでは何回もチェーン引きでチェーンの張りを調整していたので、かなり締めこまれてあります。
これを締めていくとチェーンが張っていくのですが、今回は新しいチェーンを使うので逆に緩めていきます。
反時計回りに回していくと・・・
このくらいまで緩まりました。
チェーンを短く切りすぎて張りが強すぎた。という場合もあると思うのでギリギリまで緩めずに少し余裕をもって緩めましょう。
もちろん最後まで緩めて外してはいけません。
チェーンを開封します。
中の付属品はチェーン本体とコネクトパーツ×3です。
使用方法は後ほどご説明します。
まずはチェーンを切る前にチェーンの長さを測ります。
長さの測り方は大きく分けて2種類あります。
一つ目の方法は、もともとついていたチェーンの長さと同じにするという方法です。
チェーンの幅や長さはどんなメーカーでも大幅には変わらないので前回のチェーンのコマ数と今回のチェーンのコマ数を合わせることによって新品の時と(ほとんど)同じ状態にできます。
注意することは、古いチェーンは新品のチェーンに比べて数ミリ~1センチ程度伸びているので長さで比べてしまうとコマ数が違ってきてしまいます。
長さではなくコマ数で合わせましょう。
二つ目の方法は、実際に自転車に仮付してみて長さを測るという方法です。
これは慣れない方には少し難しいかもしれませんので失敗する可能性も高くなります。
しかし、新品で購入したチェーンの長さが最初から長めだったという事や、逆に短めだったという事はよくあるので、前回のチェーンの長さが正しいと言えない場合であれば自分で長さを見極めるという事をすると確実かもしれません。
今回、私は自分で仮付けして長さを確認してみたところ、元々付いていたチェーンが1コマ分長かったらしく少したるみ過ぎたので一コマ多く切る事にしました。
自転車によって長さは変わりますが私の自転車は94リンクにしました。
どこを切るか決まったらその場所のピンを抜いてチェーンを切ります。
切る場所のコマのピンを押し出していくイメージです。
特にコツは必要ありません。
斜めに押し込んでいくと失敗するので、まっすぐ慎重に押し込んでいけばピンが抜けていきます。
ピンが抜けたら繋がっていたチェーンが外れるのでチェーン切り完了です。
チェーン切りが完了したらさっそく自転車にチェーンを取り付けていきます。
まずはこの部品を使用します。
切ったチェーンの両端にこのパーツを挿して互いを繋げましょう。
チェーンを切る時に注意することですが、この時お互いのチェーンの端が細い方(内側のプレートが出ている状態)になっている必要があります。
外側のプレートが端っこになっているとこの部品が刺さらなくなってしまいますのでご注意ください。
ここでもしチェーンがたるみ過ぎて長いと思ったら向かって右側(左側でも可)の二つ目のピン(1ピン目だと外側プレートになってしまうので2ピン目)をチェーンカッターで切ってください。
ただし、短くなり過ぎると廃棄するしかないので何回も確認して慎重に。
長くてもチェーン引きで調整できるので、短いよりは長い方が良いです。
お互いのチェーンを接続出来たら次はこのパーツをはめます。
飛び出ている棒に差し込めばOK
そして最後にクリップみたいになっているこのパーツをはめ込みます。
ここで向きに注意です。
向きはチェーンが進む方向に丸い方(つながっている方)が来るようにします。
下の写真で言えばペダルを回した時チェーンは←左方向に進むので左がつながっている方になります。
すべて付けたらこんな感じです。
そして最後にラジオペンチを使って固定します。
ラジオペンチでクリップをピンとチェーンをプレートの間に押し込むイメージで右側にスライドさせます。
カチッとクリップがピンにしっかりとはまったら作業は完了です。
写真で見てもクリップがしっかりと固定されていることが分かります。
すこしガタはありますがちゃんと固定されていれば外れないので大丈夫です。
チェーンの取り付けが完了したら、最終調整でチェーン引きを使ってチェーンの張りを調整します。
先程緩めたチェーン引きを時計回りに回して締めこんでいくとチェーンが張られ、逆に反時計回りに回すとチェーンが緩みます。
チェーン引きは左右についているので左右のタイヤのバランス(センターの位置)がずれないように左右均等に締めてください。
チェーンは張りすぎるとペダルが重くなりますし、緩くなり過ぎるとチェーンが落ちてしまうので、だいたい指でチェーンを押して1cm~1.5cmほど上下に動くくらいがちょうど良いと思います。
細かい調整は感覚でやるしかありません。
チェーンの調整が完了したら、左右のナットを締めてホイールを固定します。
ドラムブレーキの土台についているボルトを締めることも忘れずに。
最後にチェーンカバーを固定すれば完成です。
ボルト類にはグリスや潤滑剤を塗っておきましょう。
次回から外すときに楽になります。
最後に
さて、今回はママチャリのチェーン交換についてご説明しましたがいかがだったでしょうか?意外と簡単だったでしょう?笑
いままで自転車をいじったことが無い人でもママチャリであれば簡単な構造なので気軽にできると思います。
スポーツバイクは専門知識が必要なので難しいかもしれませんがママチャリであれば失敗しても大きな事故につながることは少ないです。
決して適当に整備して良いという意味ではないので、すこしは知識があった方が良いですがネットを見ながらすれば誰でも出来ることだと思います。
もし自宅に使わないママチャリが放置してあるのなら今週の週末、時間のある時に整備してみてはいかがでしょうか?
何か作ったりするのと似ているので意外と整備って楽しいかもしれませんよー!
いつもはロードバイクと車しか乗っていない人、車とバイクしか乗っていない人、車にしか乗っていない人でも、久しぶりにママチャリで自宅の周りをゆったりサイクリング~♪なんてすると気分転換になって良いと思います!
是非お試しあれ!
それと、もし整備に関して「これはこうした方がもっとうまくいくよ!」などと言ったアドバイスなどありましたらコメントにて教えて頂けると嬉しいです。
では、また!