初めてのヘルメット塗装 LAZER Z1
2019年7月23日(火曜日)
今日は丸一日時間があったので前々からやりたいと思っていたヘルメットの塗装にチャレンジしてみた。
今回塗装するヘルメットがこちら
かずしんの決戦用(レース用ヘルメット)であるレイザーZ1
フラッグシップともあって定価も高く、なかなか奮発した。
もちろん今持っている4つのヘルメットのうち断トツで高い。
その代わり被り心地、フィット感、デザインはかなり気に入っている。
自転車を始めた4年前に初めて購入したヘルメットがレイザーのヘルメットで、それからずっとレイザーを使っている。(1回カスクに浮気した)
今では完全なレイザー信者
これはレース用として購入したんだけど、はっきり言って色がいまいち。
もう少し濃い黄色だったら満足していたんだけど、このカラーは「バニラ/グレー」と何とも言えない色。
落ち着いた色なので逆にどんな自転車・服装にも合わせられるけど、地味すぎて少し嫌だった。
できればもう少し派手なものがいい。
ただ、新しいヘルメットを買うのも勿体ないし、業者に塗装を注文したら1万以上かかるのでそれも嫌だ。
という事で、だったら自分の好きな色に自分で塗装してみようという事を思いついた。
カラー・デザイン選び
まずはデザインと色を選んでいく。
ここをミスるととんでもなくダサいヘルメットが出来上がってしまうのでかなり慎重に選んだ。
因みに、参考にする&目指す配色は自分の所属しているチームジャージ
今回塗装するヘルメットはレース用なのでレース時に着用するチームジャージに合うような色にしたいと思っている。
因みにこのチームジャージも僕がデザインした。
ジャージのデザインは初めてだったので探り探り作ったが我ながらうまくできたんじゃないかと思っている。
元になるデザインも何もなしでチームメイトから好きな色だけを聞いてゼロから作ったのでとんでもない時間がかかったが、カッコいいと言ってくれる人やジャージがカッコよかったからと入団してくれるがいるので作って本当に良かったと思う。
なにより、作っているときは楽しかったし自分がデザインしたジャージが出来上がったときは凄くうれしかった。
また機会があれば作ってみたい。
話がそれてしまった。
という事で、今回はこのジャージに合うデザインで配色をしていくことにした。
マスキング
配色が決定して、脳内で完成図がまとまったら実際に作業に取り掛かる
このヘルメット塗装で一番大事といっても過言ではないマスキング作業に入る。
マスキングテープを塗装しない部分にひたすら貼っていく作業
マスキングは凄く神経を使う作業
少しでも隙間があると塗料が隙間に入り込んでいって変な場所に色が入ってしまう。
逆に塗りたい場所まで間違ってマスキングしてしまうと未塗装部分が出てきてしまう。
ヘルメットの場合は特に、内側の発泡スチロールの部分と外側のプラスチックの部分の境目を狙ってしっかり貼っていかないと違和感が出てきてしまうので、ここに貼ったらどのように塗装されるのか常に頭で想像&考えながらマスキングをしていく。
1時間後・・・・・
1時間、ぶっ通しで作業を進めてやっと3割終了
この時点ですでに集中力の限界。。。でもやり始めたからには今日中に仕上げたいので頑張って残りのマスキング作業を続ける。
さらに1時間半後・・・
やっと8割終わらせることができた。
内側には新聞紙をいっぱい詰め込んで間違っても内側に塗料がつかないように。
外側の塗装したくない部分には新聞紙を二重にして張り付ける。
集中しすぎると疲れがすごい。ここまで2時間半・・・
あとは隠しきれていない部分と端っこの細かい部分を仕上げるのみ・・・あとちょっと。頑張ろう。
そして、仕上げに取り掛かること30分後・・・
ついにマスキング作業終了!!!
3時間集中して作業することができた自分に拍手!
今までなら1時間くらいで集中力が切れてイライラしだして、途中から適当になってしまっていただろうけど今日は最後まで頑張れた。
隙間一つなく、そしてきれいに作業を終了することができました☆彡
よかった。
しかし作業はまだまだ残っている。
まだ時刻は昼過ぎ、時間がないのでご飯を食べずに頑張ろう!
塗装準備
マスキング作業が終了し、ついに塗装作業に移る。
さっそく外に出て塗装開始~と言いたいところだが、その前にやる下準備がもう一つ。
そう、「やすり掛け」である。
やってもやらなくてもいいかもしれないけど、やすり掛けをしておいた方が色の乗りが良くなるのでできればやっておいた方がいい。
ほんの数分程度だし。
今回は400番でかけていく。
800番~1000番くらいが良かったのかもしれないがこれ以上細かいものが家になかったのでこれにした。
まぁ軽く荒らすだけなので400番でも大丈夫
数分後・・・
いい感じに荒らせた
気持ち程度なのでこのくらいで大丈夫だと思う。
それではお待ちかね。塗装をしていこうとおもう。
今回使用する塗料はこちら
100円ショップのアクリルスプレー!!!
「えー、それで大丈夫なの?」と思うかもしれないが・・・僕も大丈夫なのかはわからない笑
でも、この100均のスプレーをキャニオンのボトルゲージの塗装に使用しているけど2年たった今も剥がれることなく色あせることなく問題なしなのでたぶん大丈夫
ヘルメットのように落としたり擦れたりする可能性のものはちょっと心配だけど、もし剥がれたらまた塗ればいいやーという気持ちなので問題ない。
塗る前に色をチェック
黄色はもともと家にストックがあったので使おうかと思っていたけど今回は青色一色に塗ることにしたので使用しなかった。
それにしても青色の具合が難しい。。。
右側のブルーは淡い青色で、左側のスカイブルーは濃い水色って感じ。
計画で欲しかったのは濃い青だったのでどうしようかと悩む。
悩んだ結果、二種類の青色を混ぜてグラデーションを付けることにした。
ちょっと手間はかかるけど、こだわっている感&自分だけのオリジナルカラーという感じを出したかったのでこの色にすることにした。
最後の確認で、マスキング漏れ、隙間がないか調べながらアイスの棒でしっかりと密着させていく。
そして3か所ほど、マスキングがはがれかかっている場所を発見!
別の場所をいろいろ触っているうちに剥がれてしまったんだと思う。
もし気づかずに塗装してしまったらもう取り返しがつかない。全塗装をするしかない。
念のため調べておいてよかった。
最後の確認を終えた状態がこちら
LAZERの文字は消したくなかったのでそこから上のみを塗装することにした。
マットブラックも好きだから残したいしね。
最後にパーツクリーナーでしっかり脱脂してからいよいよ塗装に取り掛かる。
塗装作業
ついにここまで来た。
塗装の時の注意点は「液だれ」と「ホコリ」
液だれは一か所に大量に塗料を吹きすぎたときに水滴になって垂れてしまうこと。
ホコリが多くある場所だと乾いていない塗料に引っ付いてしまい、でこぼこになったり色乗りが悪くなってしまったりするので注意。
本職の人はホコリのない密室で塗装するけど素人ではそういうことはできないので今回は特に風通しの良い場所を選んで、「ホコリがつく前に乾かしてしまう」という作戦にした。
塗り方も一度に一気に塗るのではなく、何回にも分けて薄く塗っていく。
こうすることで素早く乾くし、液だれもしない。
さっそく1回目を塗っていく
まずは下地としてブルーの塗料を塗ることにした。
先ほども言ったように最初は薄ーく、ムラが出ない程度に塗っていくことが大事。
少しくらい下地の黒が見えていても焦らずに地道にすることが成功のカギとなってくる。
(一回目の写真は撮り忘れました)
一回目を終え、一度乾燥させる。
薄塗りなので10分程度置くだけで乾いてくれる。
2回目の塗装を開始
2回目は、1回目での塗り残しや隙間の塗りにくい部分を重点的に攻めていく。
ここで全体の色ムラを抑え、仕上がりをきれいにする。
ヘルメットとスプレーの距離は少し離して、だいたい20~30センチほど
遠すぎると色が使いないし近すぎると液だれを起こすのでここの加減が難しい。
素早くスライドさせながら全体的に塗っていく。
3回目
下地のブルーの塗料はこれで最後。
全体に均等に塗料を吹きかけ色ムラをなくす。
予定通り、3回目で色ムラもなくなり綺麗に塗装することができた。
う、美しい。
そして次はグラデーションを付けるために塗料を変えて一部分だけ塗装する。
前部分の一部をスカイブルーで塗装
上にかけて徐々に色が薄くなるようにしてみた。
ヘルメット頭頂部の一部もスカイブルーに塗装してグラデーション仕様に。
色がかなり似ているので写真ではわかりにくい。
もうちょっと色の違いがあったほうが良かったのかも。
因みに、両サイドも一部分だけスカイブルーに塗装してグラデーションにしてみた。
意外とスカイブルーを多くしすぎたので「ただの色あせ」に見えないか心配になってきた。
ここでも焦って厚く塗りすぎると液だれするので気をつけながら慎重に色を重ねる
1回目のグラデーション施工後
なんとなく色が変わっているのが分かる程度。
本当にうっすらなので、もっとグラデーションを目立たせるためにこれからまた色を重ねる。
2回目のグラデーション施工終了
やっと差がある程度わかるようになってきた。
もう少し重ねたい・・・がしかし、下地と合わせると既に5層以上塗り重ねている。
今の状態で色ムラはないし、これ以上重ねてしまうと重量も重くなっていくのでこのくらいでやめることにした。
その後、最後の仕上げで艶消しのクリア塗装を2回ほど施し、塗装作業は終了。
乾燥した場所で夜まで(6時間ほど)乾燥させる。
最終仕上げ
6時間後・・・・・
ついに、お披露目の時!
うまくいっていることを願いつつ慎重にマスキングを外していく・・・
べりべり・・・
とりあえずセンターの黄色い部分に塗装がついていなかったので一安心ε-(´∀`*)ホッ
それから慎重に上部→後部→サイドという順序でマスキングテープを外していき・・・・・ついに!
じゃーん!!!
うぉぉぉぉぉ!
想像以上に上手くできた!!!
艶消しのクリア塗装のおかげでヘルメット全体の統一感も崩れずかなり良い出来栄えとなった。
前からの写真
黒と青と黄色のバランスも良く、脳内でデザインしていた、いやそれ以上のカッコよさ!
めっちゃうれしい!
塗装の状況はというと・・・
美しい!!!笑
マスキングを丁寧にした甲斐もあり綺麗な曲線を描いている。
発泡スチロール部分とプラスチック部分の境目の色もドンピシャで分けられており違和感などはモチロン無い。
艶消し具合も絶妙で、スカイブルーとのグラデーションも目立ちすぎない程度に出ている。
最後にパーツクリーナーで細かい汚れをふき取って、うちのチームのネームシールを貼って完成!!!
サイドのチームネームシールが加わりさらに一体感が増した。
やばいかなり好きかも。
ビフォー・アフター
before
after
before
after
before
after
感想
さて、今回はヘルメット塗装についての記事でしたがいかがだったでしょうか?
僕自身もはっきり言ってここまでうまくいくとは思っていませんでした。
集中力が続かないタイプなのでいつもならマスキングする時点でイライラして適当になってしまいます。
しかし今回は、今話題となっている「宮迫さん・田村亮さんの謝罪会見」を見ながら作業したのが功を奏したのか最後まで集中して作業ができました。
BGM的な感じで適度にリラックスできてたんでしょうかね笑
音楽とかをかけると集中力が増して綺麗なマスキングができると思います。
それに加え何より驚いたのが100円塗料のすごさです。
まさか100円ショップの塗料でここまで出来るとは・・・最近の100均はやはり侮れません。
スプレータイプで誰でも簡単に(ちょっと技術入りますが)できるのでかなりおすすめですこの塗料はプラスチック以外にも木や粘土などにも使えるようですのでDIY、工作などどんな用途ででも役に立つと思います。
是非みなさんもこの機会に自分だけのヘルメットを作ってみてはいかがでしょうか?
では、また!