ピュアクライマーのロードバイク日記

平地が超苦手なクライマーの日記です。トレーニング・レースレポート・機材紹介/インプレッション・日記など書きます。

第6回ヒルクライム高千穂天岩戸大会2018~レースレポート~その2

こんにちは、かずしんです。

 

今回は去年の5月13日(日)に開催された第6回 ヒルクライム高千穂天岩戸大会2018レースレポートを書いていきます。

 

前回からの続きです。

pure-climber-kazushin.hatenablog.com

 

 

 

大会概要

 

【大会名】
第6回 ヒルクライム高千穂天岩戸大会2018

 

【開催日】

平成30年5月12日(土) 前日受付
平成30年5月13日(日) 大会


【会場】
高千穂町総合公園(宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1498)
開会式:高千穂町自然休養村管理センター前
閉会式:旧上岩戸小学校 体育館


【コース】

フルコース 14.8㎞
ショートコース 5.7㎞
キッズコース 5.7㎞


高千穂町総合公園~尾平峠トンネル~ 総走行距離22.8㎞

【募集人員】

エリート 50名
一般 300名
ショート 50名
キッズ 50名
合計 450名

 

 

コース説明

 

距離:14.5km

最大標高差:624m

平均斜度全体:4.3%上り:6.1%下り:3.9%

獲得標高上り:649m下り:45m

 

分かりやすいように1㎞区間ごとに区切ってみました。

スタート地点から

3.8%

4.8%

3.7%

4.0%

3.6%

3.9%

0.2%

1.6%

4.4%

-0.2%

8.8%

9.0%

8.9%

8.3%

12.5%

 
 
 

 

  

 

前回からの続き

 

 

 そしてついに出走の時

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、群衆、空、山、屋外

 9時から出走が始まり、まずはエリートクラスから計測スタート

 

この出走の順番を待っているときが一番緊張して嫌いな時間でもある。

今まで4回レースに出ているが全て入賞しており、この連続入賞記録を途絶えさせないというのが目標なので、レースを重ねるごとにプレッシャーが大きくなっている。

今回も練習は出来る限り頑張ってきたつもりだったが、思った以上に調子が上がらずお世辞にも万全の状態とは言えなかった。

その不安も相まってか、今回は不安と緊張で気分が悪くなってきそうなほどだった。

 

緊張しながらも、同じカテゴリーのT選手とおしゃべりタイム。

実はこのT選手、チームメイトの知り合いでかなり速いらしい。

その情報は最初から得ていたのでひたすらこの選手をマークすることにしていたのだが・・・声を掛けたところ同級生らしく意外と話が盛り上がった笑

 

そして、並ぶ順番はT選手も自分もカテゴリーの一番後ろ

カテゴリー最前列は昨年一位だった都城高校が独占していた。

まぁ警戒するのは数人だし、出走リストを見ても一番警戒するのはT選手だと思っていたのでそこは特に気にすることなく後ろで待機。

喋っていたおかげか少しは緊張がほぐれてよかった。

 

 

そして、緊張の中10代のレースがスタート

 

 

出遅れないために、クリートキャッチに全神経を集中させる笑

しかし、なんと失敗w

緊張からかなかなかクリートがはまらずに出遅れてしまった。

先頭との距離は約20m

そして気付くといつの間にかT選手もいない。。あれ?めっちゃ前にいるやん!笑

 

序盤で千切れていく人が多いので後ろにいすぎると本当に危ない

急いで集団前方を目指す。

 

スタート直後のこの区間の斜度は4%~5%でなかなかハイスピードな展開になっている。

時速20㎞前半くらいだろうか。

このスピード域になると風の抵抗をかなり受けるので一人で走ると体力をかなり消費してしまう。ドラフティングを使いながら前にポジションを上げていく。

その後、ちょっと脚を使ってしまったが無事に集団前方に復帰

かなり疲れた・・・

 

毎年の事だが、一部の速い人が一気にペースを上げて集団をバラバラにしてしまう。

今年も都城高校勢や他の数人が前方で引いており、どんどん人がドロップしていく。

 

さて、まだ開始500mしか走っていないが集団の人数は既に半分以下。

自分は完全に息が上がってしまい先頭集団に付いていくのも精一杯

案の定、T選手が先頭を引いておりかなり良いペースで進んでいく。

ここで離されたらもうゴールまで追いつけない。とにかく必死に付いていく。

 

そして2㎞通過

この時点で集団の人数は7人にまで減少

もう集団と言うよりもただの逃げと言った方が正しい気がする。

去年はこの時点では15人ほどいたと思うけど・・・今年は強い人が少ないらしい。

 

そしてかずしんはと言うと・・・

 

もう限界近いっす。

 

想像以上に人数が減ってしまったせいか、ローテーションのテンポがかなり早い

緩斜面区間が苦手なかずしんにとってはここで前を引くのはかなり厳しい

しかし、前に出されるので仕方なく集団を引いていく。

 

 

しばらくすると、もう集団を引いているのはT選手と都城高校の数人だけになってしまい、自分を含む他の人たちは後ろに付いていくので精一杯になってきている様子。

案の定、どんどん脱落者が出ていく。

 

下り区間手前の5㎞地点に着くと残りはもうT選手・都城高校の選手(キャプテン?)・かずしんの三人になっていた。

まさかのレース三分の一で集団の90%脱落という想定外の問題が発生。

計画では、⑪~の激坂区間まで集団内で体力を温存して激坂に入ったところでアタックという作戦だったのに・・・完全に想定外

 

こうなるとかなり厳しい状況になってくる。

自分以外の二人はまだまだ余裕そうだし、体型から見てもオールラウンダーだ。

それに比べてかずしんは完全なクライマーで下りも苦手。これはまずい。

集団が大きければ下り区間でもペースが少々落ちるが、この人数だとソロで走っているのと同じ状態

それも、このあたりからポツポツと少し雨が降り出してきたうえに路面は昨日の雨でべしょ濡れ。

付いていくだけでも精一杯なのに路面状態も悪いとなるともう不安しかない。

 

 

そしてついに下り区間に突入!

右コーナー、左コーナーと緩やかなコーナーが続いていく。

キツイコーナーでも無く、坂がきついわけでもないのでコーナーの侵入速度もかなり高い。ほぼノーブレーキでツッコむ。

 

予想通り前の二人もめっちゃ速い。さすが高校生、路面がぬれているのにも関わらずかなり速いスピードでコーナーに突っ込んでいくその勇気は尊敬する。

しかも路面がガタガタだし、雨のせいで路面が反射しただの水たまりなのか、それとも道路に空いた穴なのかも認識することが出来ずにかなり怖い。よくそんなスピードで突っ込めるな・・と言う感じ。

自分はひたすら前の人を信じ恐怖を押し殺し同じラインをたどっていくしか出来ない。

 

そして、しばらく進むと道幅がいきなり半分になった。道幅は大体3mくらいかな。

そういえば開会式のコース説明で雨がしばらく続いていたせいでコース途中の数十メートルの区間で土砂で道がふさがれて道が半分走れなくなっていると言っていた

3人だったからスムーズに通れたけど、人数の多い集団で走っていたらかなり危ないと思う。

まぁ、フェンスもしてあったので安全管理は出来てると思うけど・・・この点だけは人数少なくてよかったな~と思った。

 

 

そして、いよいよ下り区間も終盤に差し掛かる。

実は下り区間に入ってからずっとT選手が自分たちを引き続けている。

それもかなり速いペースで。

どんだけすげーんだよ・・・俺は後ろに付いていくのに精一杯なのに・・・

数キロはT選手→都城高校→かずしんという順番でずっと走っており、自分は二人の後ろに張り付くので精一杯!

そして初めての雨の日のレースで走ってみて思ったことがある。

 

人の後ろを走っているととんでもなく水が飛んでくる!!

前の人のタイヤで跳ね上げられた水がもろに顔にかかるという問題が発生。

しかもこっちは息が上がっており口を大きく開けて呼吸している為、大量の水が口から侵入!

かといってラインをずらすとコーナーで吹っ飛んでいきそうだし、何よりドラフティング効果が消えちぎれてしまう。

 

水責めかよ!

 

と思いながらも頑張って張りつき続けたが・・・ついにその時はやってきた。

 

コーナーで一瞬気を抜いた瞬間、若干ラインがずれた。

 

あ、ヤバい!このままいったらガードレールぶつかる!でもこれ以上自転車を倒すとタイヤが滑ってしまいそう!怖い怖い怖い!

 

雨の日もあまり走ったことが無く、それも借り物のホイール&タイヤだったためにタイヤのグリップの限界も分からないという恐怖もあってか、ついにかずしんのネガティブスキル「チキンハート」を発動

 

ついにブレーキをかけてしまった。

もちろん、高速コーナーでブレーキを掛けると千切られるのは当たり前。

あっという間に二人から離されていく。前の二人との距離はあっという間に30m以上の距離がひらいた。

そして、次のコーナーで2人は見えなくなっていた。

 

あ、終わった・・・

 

 

いや、まだ終わるわけにはいかない。

いまのままゴールすれば順位は3位!ギリギリ表彰台に登れる

 

そう思い、再度踏み続ける。

すると、後ろから運営の審判車?みたいなものが追い抜いて行った。

これはチャンス!!!!

付いていく目標が消えた今、審判車は絶好のペースメーカー

ちょっと距離は近いかもしれないけど、ドラフティングが効く距離でもないしわざわざスピードを落として審判車との距離を開ける必要もないのでそのままのペースで走る。

 

そのまま頑張って審判車についていくこと約1㎞

なんと審判車の前に現れたのはさっき千切られたはずの二人

自分がちぎれたので2人で牽制し合っていたのか、それとも自分のペースが上がっていたのかは分からないが、ここで希望の光が見える。

 

再度与えられたチャンスを絶対に無駄にするものか!と思いすべての力を使って全力で二人を追った。

 

そしてついに・・・・・先頭の二人に合流!!

 

一度は終わったと思ったレースだったけど何とか終わらせずに済んだ。

ありがとう審判車!笑

 

そして、気持ち的にも生き返ったかずしんはそのまま2人に付いて行き、得意とする激坂区間に到着!

この区間になるといつの間にか雨は止んでおり、路面もそこまで濡れていなかった。

雨が降っていたのはさっきの下り区間だけだった様子。

 

さぁ、コンディションも良くなったのでここからは軽量クライマーかずしんの独壇場!

一気に仕掛けて逃げ切るぜぇ!イエェァ!

 

というシナリオだったはずなのだが。。。それまでの平地・区間でさんざん引きずり回されたかずしんにはそんなことが出来る体力は残っていなかった。

 

激坂区間に入った途端、T選手ペースアップ

都城の選手とかずしんはそれに付いて行けずに千切られてしまう。

そして、500mほど進んだところで都城の選手にも千切られてしまいここからは本当の一人旅に・・・

 

先頭のT選手からの差はタイム差にして約50秒都城の選手からのタイム差は25秒と言ったところだろうか。

斜度もきつくスピードが出ていない状態なので距離的にはあんまり離れておらずすぐ前に見える状態が続く。

常に視界にとらえているとかなり走りやすい。さっきの下りでは視界から消えたので本当にどうなる事かと思った。。。追いつけて良かった。

 

そのまま離されていくかと思いきや、激坂区間に入ると前方の二人はペースが上がらずなかなか離されない

でも同じようにこちらも限界で走っているので縮まりもしない

三人とも等間隔のまま残り800m

 

都城の選手がゴール前で少々ペースが落ちたように見えたのでラストスパートを掛けたが全然ペースが上がらずに結局そのままゴール!

後続の追い上げが心配だったが、チラリと見えることもなく安全に逃げ切ることが出来た。

 

ゴール後、タイム計測用のセンサーを返却し全員ゴールするのを待つ

顔はべちゃべちゃに濡れており、雨水だか汗だか分からないような状態・・・雨の日のレースは本当にきつい。

 

しばらく待っているとチームメイトも続々とゴールしてくる。

特に落車などもなく全員が無事にゴールできた。

 

 

雨予報だったのでDNSした人が結構いたらしいがそれでもこの狭い駐車場に数百人集まると結構狭く感じる。 

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因みにゴール後はペットボトル一本のドリンクと少々の補給食(お菓子類)を渡される。

 

そして待つ事数十分

ゲスト参加のブリジストン藤田選手がゴール

 

すると、それまで降っていなかった雨がいきなりどしゃ降りに!

藤田さんが走っている間は降っていなかったのに、ゴールした途端降り出すなんて・・・まさに晴れ男と信じるしかないような光景だった。

しかし、さすがの晴れ男降水確率100%を覆すことはできないみたい笑 

 

どしゃ降りになると、堪らずみんなテントに入ったがさすがに全員入りきれるはずもなく テントの中はおしくらまんじゅう状態

山の上なので気温が低く、雨にも濡れているので寒さが体の体力を奪っていく。

 

なかなか雨は止まず、結局止む気配がなかったので少し降り方がマシになったところで一気に下山開始

みんな雨に濡れないように一斉に下るも、すぐにまた雨が激しく降りだしずぶ濡れ。

下りの寒さにガタガタ震えながら下って行く

本当に寒かった。手の感覚が無くなって体のコントロールが出来なくなるくらい寒かった!!

 

そんなこんなでどうにか閉会式会場へたどり着き、お昼ご飯のカレーお茶を受け取って表彰式を待つ

 

そして、ついに結果発表!

カテゴリー順に表彰が開始され、ついに10代の部

 

一位・・・T選手!

 

やっぱりT選手は強かった。

結局このコースの半分以上は先頭で引いており圧倒的な力の差を見せつけられた。

 

 

二位・・・かずしん選手!

 

!?!?!?!?

あれ?二位は都城の選手では?と思いつつ表彰台へ。

順位表を見たところ、今年は高校総体と同時開催だったらしく高校生は別カテゴリーだったらしい。

んーー。二位は嬉しいけど、負けた気しかないなぁ。。

 

そんなことを思いながらも、去年は3位で、去年よりも少し大きめの楯をもらえたので内心ちょっと嬉しかった。

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 表彰式が終わり、外に出ると天気はすっかり回復

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晴れ間すら見えていた。

この橋から見た景色は本当に美しい。

 

チームメイトのYさんとパシャリ

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Yさんもとても速く表彰台を狙っていたらしいが惜しくも4位だった様子。

残念。。来年頑張りましょう。

 

 

帰り道、山都町にあるパン屋「チポリーノ」で二回目のお昼ご飯

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練習でもたまに来るお店で、自宅からの距離が往復90kmとなっていてレース前の調整にはピッタリの練習コースとなっている

もちろんパンもおいしいです笑(写真にはないが塩パンがおススメ)

 

サービスで抹茶のロールケーキを頂きました。

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イチゴものっていて超豪華

ありがとうございます。

チポリーノさん、熊本の自転車乗りには有名なので知っていると思いますが行ったことが無い人はぜひ行ってみてください。おススメです。

 

そして、家族のお土産にピザを購入

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こちらも大変おいしゅうございました。

ここのピザは一枚1000円と良心的なお値段で味もおいしいので大好き。

是非ご賞味あれ

 

 

最後に

今回は2018年5月のレースの記事を書きました。

なぜもう一年近く経つのにこんな記事を書いたのかって?

それは・・・今年もエントリーしたからです!!

今年の作戦を立てる上でも、去年の反省などを思い出さなくてはいけないと思ったのでついでに書いてみました。

今年の「第7回 ヒルクライム高千穂天岩戸大会2019」の開催日は2019年5月19日(日)となっております。

 

こちらのスポーツエントリーからエントリーできます。

www.sportsentry.ne.jp

 

エントリー期間は4月14日までです。

コースの内容など質問ございましたらコメント頂ければお答えいたしますのでお気軽にどうぞ!

 

 

 

では、また!

 

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