ダイレクトドライブELITE DIRETOインプレッション!2019年おすすめローラー台まとめ!後半
こんにちは、かずしんです。
前回の続きです。
pure-climber-kazushin.hatenablog.com
DIRETOの特徴
さて、まずはDIRETOについて軽く紹介しておきましょう。
イタリアのサイクルアクセサリーの名門ブランド「ELITE」社のホームトレーナーで、2017年に発売された新型のモデルになります。
それまではハイエンドモデルの「DRIVO」のみにしか搭載されていなかった自動再現負荷機能を搭載してあります。
最大再現勾配が24%の「DRIVO」と比べると、最大再現勾配は14%まで落としてあるので少々物足りなく感じるかもしれませんが、価格も7万円ほど落としてありかなりコスパの良いローラーになっています。それこそ、ズイフトなどのトレーニングゲームなどで使用する場合でも、基本的に14%を超える勾配は滅多に出てこないので適度に楽しむホビーレーサーには十分すぎるほどの斜度だと思います。(ズイフトだとたまに14%以上の坂もありますが、これ以上勾配が上がってしまうと25tや28tのスプロケットでは回せなくなるので14%くらいがちょうどいいかもしれません。)
光学センサー式パワーメーターも内蔵されており、誤差も±2.5%とかなり精度の高いものになっています。
また、高機能トレーニングアプリ「MY E-Training」の1年分の無料利用ライセンスがついてきます。
「MY E-Training」ではレースに必要な持久力や脚力向上のために効果的なトレーニング方法「インターバル・トレーニング」「ゾーン・トレーニング」「LSD・トレーニング」「パワー・トレーニング」などが容易に行えるようです。
他にも、自身のパフォーマンスレベルの評価に役立つ「コンコーニテスト」や「トレーニングテスト」「ペダリング解析(アプリ内有料)」といった評価プログラムも利用可能になります。
あと、個人的に面白いと思ったのが「MY REAL VIDEO」というアプリで、これは実際に走っている走行動画をもとにコースの情報をデータ化してローラーに同期できるアプリのようです。
これを使えばよりリアルな実走感を体感できますし、なにより自分で走っている感覚になるので出る予定のコースなどを一回走って記録しておけば家で何度でも試走が出来るというメリットもあります。
これによってタイムやペース、勾配の変化などを体でとらえることが出来るのでよりコースに慣れることが出来ます。
走ったことがなくても他の人がアップロードしておけばその場所を走れるので、遠方のレースなどに出場する場合などは重宝されるかもしれません。
ジロやツール、世界選などのレースコースも実走行映像とともに体験でるようです。(有料)
DIRETOを2週間使ってみての感想
見た目・性能
見た目は普通にカッコいいです。
巨大で少しごついので部屋の中での存在感はすごいです。
性能的にも問題なく、ANT+もしっかり接続できましたし不具合もありませんでした。負荷もゆっくりかかるおかげで実走感があるし、脚を止めた時はフライホイールが回ってくれるおかげでシャーっとしばらくフリーが回り続けます。
がっしりした作りで安定感があり安心して踏み込めます。
強いて悪い所を言えば外側カバー部分の継ぎ目の隙間が荒かったりして仕上げがちょっと残念でした。
まぁそこは直接性能には関係ないので気にしなくても良いと思います。
大きさ
通常時の大きさは
縦65センチ
横84センチ
高さ55センチ
になっており、かなり幅があります。
脚をたたむと横が30センチほどまで小さくなりますが、それでも小さい部屋だと置き場所に苦労するかもしれません。
また、これは自転車のホイールを外して直接ローラーに取り付けるダイレクトドライブ式になるので、たたむ時には自転車をローラーから外す必要があります。
はっきり言ってかなりめんどくさいです。外した自転車にホイールを取り付け、スタンドをはめ自立させる。そして、ローラーの足をたたむという二度手間ですね。
最初はそうやっていてもほとんどの人が途中でめんどくさくなること間違いなしです(笑)
買う時点で、自転車1台分とローラー1台分+乗り降りのためのスペースくらいは開けておいた方がいいでしょう。
重さ・移動のしやすさ
持った感じ10キロは軽く超えてると思います。(片手で持つのは厳しいです)
初めて持った時は想像を超える重さに驚きました。
持ち運べないことはないですが、車に乗せるのも一苦労ですし使用にはコンセントが必要なのでレース会場などで使用するのはほぼ不可能と言ってもいいと思います。
ウォームアップでズイフトしたり、そんなに負荷をかける必要ないのでわざわざスマートトレーナーを持っていこうと考える人はいないかもしれませんが(笑)
静穏性
静穏性は定評通りかなり高いです。
固定ローラーを使っていた時は騒音に加えものすごい振動があったので音の大きさ以上にうるさく聞こえていました。それに比べDIRETOは150wくらいまでならほとんど音も聞こえませんし、なにより振動がありません。さすがダイレクトドライブといったところでしょうか。
しかし、200wを超えだすと少々騒音と振動が伝わってきます。騒音の方は少し高音が混ざった音です。高音は低音より耳につくので少しうるさく聞こえます。(ワフーのローラーほどではないと思いますが・・)
振動は細かい振動が来ます。不快な振動ではないですが、隣の部屋で作業していた人に「ずっとその場にいると気分が悪くなりそう」と言われました。
タックスのネオスマートならもっと静かなんでしょうが、値段との兼ね合いを考えるとこのローラーが適度な静かさでベストだと思います。
zwift
今回このローラーがきっかけでズイフトを初めてみました。
IPadなどを持っていないのでノートパソコンでプレイしています。
ブルートゥース接続だと切れやすいと聞いたのでANT+で接続するために受信機を買いました。
ガーミン純正の物もありましたがレビューなどを見た結果、これでも大丈夫と判断。
ちょっと不安もありましたが、実際に取り付けるとちゃんと繋がりました。
今の所、不具合はありません。
延長コードは1.5mを購入しましたが、もうちょっと長い方が使いやすいかもしれません。ANT+受信機の効果範囲は最低でも3メートルほどはあるので延長ケーブルは無くでも問題ありません。が、たった数百円ですし、近くなって繋がりにくくなるってことは無く、あっても困りはしないので購入をお勧めします!
自動負荷
自動負荷ですが、買う前は「なくてもいいんじゃね~か~?」っていう感じでした。
しかし実際にズイフトで使ってみるとものすごく楽しい!
一回、自動変動負荷を切ってからレースをしたのですが楽にパワーが出てしまいます。
いつもは20分~40分のレースで体重比パワーが4.7倍から5.2倍ほどなのですが、自動負荷を切ったら5.6倍でました(笑)
やはり一定パワーであれば楽に出せますが、負荷が変わることによって脚や心拍に負担がかかりより実走と同じような感覚で練習が出来ます。(楽なのがいい人は要らないです笑)
実走で、ずっと平坦+無風の道なんてありませんからトレーニングをするならなくてなならない機能だと思います。
パワーメーター
DIRETOのパワーメーターの誤差は±2.5%です。
パイオニアやガーミンのベクターシリーズは誤差±1%前後らしく、勿論誤差は低い方がいいのですが±2.5%くらいに納まっていれば全く問題は無いかなと思います。
感覚的には少し高く出てるような気がします。(パワーメーターを他に持っていないのであくまでも感覚的なものです。)
ズイフトでの反応速度も良く満足しています。
安定感
安定感はばっちりです。
横幅がかなりあるだけあってどんなにもがいても倒れたりしませんし、重量があるのでずれたりもしません。
しかし、唯一気になるのが剛性です。
あまりにガッチリしすぎた作りになっているのでダンシングやスプリントの時に横方向の力が直接ローラーにダメージとして残りそうです。
タックスのネオスマートなどはあえて少し動くように作られていて力を逃がしているようなのですが、DIRETOにはそういう機能は備わっておらず外カバーのプラスチックがギシギシとしなっている状態です。さすがにすぐに壊れる心配はないと思いますが激しくスプリントをしたり、ダンシングをすると ダメージが蓄積されていき後々プラスチックがぱきっと割れてしまいそうな感じです。
体重のある方でスプリントやダンシングも練習に取り入れたいという方はグロータックなどのハイブリッドローラーをお勧めします。
DIRETOを詳しく説明した記事はこちらです。
pure-climber-kazushin.hatenablog.com
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最後に
さて、DIRETOについて説明しましたがいかがだったでしょうか?
まだ2週間程度しか使用していませんが本当に良いスマートトレーナーだと思います。
まだリリースされてから新しく、情報も少ないと思うので少しでこれから買う方のお役にたてればと思います。
質問・感想等あればお気軽にコメントいただけると嬉しいです。
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2019年からタイヤブロックが付属する代わりに5000円ほど高くなったようです。
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ではまた!